どうも、ジャンプっ子歴20年以上のダルです。
ここ数年ジャンプ本誌が黄金期とも呼べるほど熱い状態が続いておりますが、最近それと同じかそれ以上にジャンプ+(プラス)が盛り上がっています。
私もSPY×FAMILY(スパイファミリー)や推しの子、怪獣8号、毎週・毎日楽しみに読んでいます。
その中でも「姫様”拷問”の時間です」や「ゲーミングお嬢様」などが連載され激戦区の火曜日に連載スタートしたのが『ダンダダン』です。
まだ単行本も発売されていない時点で、10話で累計1200万PVを超えており、1話~3話連続で配信7日以内に100万PVを突破するというジャンプ+史上初の快挙を達成しました。(8月4日に1巻発売)
1話からTwitterのトレンド入りしていたほど、漫画好き・ジャンプ好きの間で大注目の漫画です。
正直まだまだこれからなので少々気が早いのですが、ドンドン加速度的に面白くなりそうなので「おすすめ漫画」として紹介します!
特に以下のような方はダンダダンがおすすめなので、ぜひ最後までお付き合いください。
- 期待の新連載を追いたい
- チェンソーマンのような迫力ある構図の作画が大好き
- 宇宙人・幽霊・妖怪などのオカルトが好き
- ジョジョのような状況を利用する戦闘が好き
- 芯の強いヒロインが好き
- ピンチに変身する主人公が好き
- 甘酸っぱい青春が好き
- 性器を奪われていない
ダンダダンのあらすじと感想・評価
「オカルティック青春物語」と銘打たれており、オカルトバトルありギャグあり恋愛ありな漫画です。ヒロインが可愛くて戦闘がクレバーかつ論理が通っていてヒロインが可愛い!
幽霊を信じないオカルトマニアの少年オカルンこと「高倉健」と、宇宙人を信じない少女「綾瀬桃」。いじめられるオカルンを綾瀬桃が庇ったのをきっかけに「幽霊は居ない」「宇宙人こそいない」と言い合いになります。
水掛け論に決着をつけるためオカルンは心霊スポットへ、綾瀬桃は宇宙人が出るスポットへ行くことに…。2人はそれぞれ幽霊と宇宙人という理解を超越した圧倒的怪奇に出会います。
オカルンはターボババアに憑依され金玉を失い、綾瀬は超能力に目覚めます。
しっかりと伏線的な前振りをしてから話が展開していくので、無理なく読み進められるにもかかわらず、宇宙人+幽霊・妖怪という理解が及ばない事象が絡むため、先の読めないオカルトバトルが楽しめます。
作者はインタビューで「貞子VS伽椰子から着想を得た」「化物には化物をぶつけんだよ」と答えており、妖怪の力で宇宙人と戦う異種格闘技的なバトル漫画です。
何より画力が高いので、映画のような迫力あるコマが多く、アニメ映えすること間違いなしです。
MAPPAとかボンズとかで見たい!Fate/Apocryphaのカルナ戦みたいな作画とか最高に似合う漫画
時期看板と言って差し支えなく、間違いなくアニメ化するでしょう。ダンダダンはずっとフルスロットルで、打ち切りの心配がありません。
また2021年4月に連載が開始されたばかりですが、同年6月には「次にくるマンガ大賞」にノミネートされました。わずか2カ月ほどの連載ですが、ノミネート選ばれて然るべきな頭抜けた面白さだと思います。
ダンダダンが面白い理由・魅力!推せる魅力4つのポイントを紹介
ダンダダンは1話が掲載された瞬間に、面白くて興奮したのをよく覚えています。ジャンプ大好きな私から見て、ここが面白い!という推せるポイントをいくつかご紹介します。
①映画のようなダイナミックな迫力ある作画・見開き
高い画力と迫力ある作画・コマ割りが相まった、ダイナミックな戦闘シーンが読んでいてワクワクします。
特に2話で主人公オカルンが、宇宙人の攻撃を避けつつ幽霊パワーで綾瀬さんを助けたシーン。画面から飛び出るような全力疾走感があって、ページをめくった瞬間駆け抜けていくように思えました。
出典:ダンダダン 2話より
BLEACHの仮面の軍勢を思わせるような変身姿がかっこいい!!
まだ短い話数ながらオカルンの変身姿は何パターンか出てきているので、この先どのような変身を遂げるのか?期待大です。
あと6話の巨大蟹大行進はめっちゃ怖かった!
蟹のデカさとスピード・パワーがひと目でわかる凄い見開きだと思います。蟹の癖に直進してくるのがまた怖い。
出典:ダンダダン 6話より
こうした戦闘シーンの躍動感も物凄いのですが、ふとした瞬間に迫るオカルト・ホラー的な表現も秀逸です。
4話で意図せずオカルンが変身したシーン。トイレのドアを開けて大顔面出てきたら怖いに決まってるのですが、ページをめくってこれなのでビビりました。
他にも5話のトンネルの前後から、巨大ババアが迫り来るのも迫力と怨念感があって不気味な怖さでした。
出典:ダンダダン 5話より
前後から挟み撃ちにあったのがひと目でわかり、かつダイナミックな構図。レンズ越しに見たような湾曲した構図が、トンネルという密閉空間で逃げ場がない状況の恐怖を煽っているように感じます。
作者はインタビューで「できるだけ説明はしたくない、絵で表現できるようこだわっている」と答えていたほど、絵での表現に熱心です。
実際ダンダダンは漫画の定番的表現である「効果音」がほとんど使われていません
にもかかわらず疾走感や不気味さ、迫力、勢いを絵から感じられ、本当に音が聞こえてくるような気すらします。初めに読んだ時に、効果音がほぼ無いことに気づきもしませんでした。
それほど絵に入魂されており、画力が高いのはダンダダンの大きな魅力です。
②勢いとクレバーさが同居した戦闘
宇宙人やら幽霊・妖怪など人知を超えた存在との戦闘が繰り広げられるダンダダンですが、状況を活かしたり弱点を探したりとジョジョを髣髴とさせる「勢い」と「クレバーさ」のある戦いが面白いと思います。
出典:ダンダダン 2話より
「てめえはウチを怒らせたぜ」のような空条承太郎を思い起こさせる台詞もあるので、ジョジョを意図的にオマージュしているor作者がジョジョ好きなのかもしれません。
例えば7話では迫りくる怪異にドンドン追い込まれていきますが、綾瀬さんは逃げながら線路際まで行き電車が来るのを待ちました。
結界がある場所まで自力ではたどり着けないので、電車を利用したかったからです
出典:ダンダダン 7話より
相手の性格を利用して、勝てない勝負を勝てるように持って行く。周りの状況と相手の性格を利用した作戦により、敵を撃破します。
出典:ダンダダン 7話より
激しく爆ぜる怪異の迫力と電車のスピードが合わさって、大勝利したのが一目瞭然な見開きでした。
他にもあえて攻撃を食らって反撃の準備を整えたり、熱湯を利用するために銭湯を目指したりと状況を活かす・弱点を探す戦闘が多くあります。
オカルンも綾瀬さんも力が未熟で制限があるので、知恵と機転で立ち回るのが「先が読めない」展開を生み出していて戦闘を面白くさせていると思います。
③キャラの個性が立っている
ダンダダンに出てくるキャラはいずれも、個性があって愛着の湧く造形をしていると思います。
まだ話数が短いというのもありますが、必要最低限のキャラに絞られて展開しているので、短い話数でもキャラが理解できるし関係性が明瞭です。
取捨選択してピントを当てるのが上手いので、スッと情報が入ってきやすい漫画だと思います
「芯は強いけど可愛いところがあるヒロイン綾瀬さん」「普段頼りないが決めるとこは決める主人公オカルン(変身状態はテンション下がるのにちゃんと綾瀬さんを庇う)」というキャラの性格・特性が数話でわかるようになっています。
そして2人のキャラがわかったうえで、ボーイミーツガール的な青春恋愛模様が展開されるので、気ぶり甲斐があるのです。バトルがとても面白い漫画ですが、同じぐらい学園モノとしても面白いと思います。
またメインの2人にフォーカスが当たっているからこそ、その周辺人物のキャラクターが生き生きしており、生き生きするほどメイン2人のキャラが深堀りされます。
例えば綾瀬さん家の星子ちゃんこと若作りなおばあちゃん。とても孫がいる年齢には見えない見た目と、ターボババアを圧倒する力を持った頼れる師匠的なポジションです。
出典:ダンダダン 3話より
綾瀬さんが「おばあちゃん子」なこと「宇宙人は信じないが霊は居ると言い張った理由」などが星子ちゃんの存在でよくわかり、愉快でユーモラスなおばあちゃんのせいで綾瀬さんの素がどんどん明るみに出ました。
ターボババアモードのオカルンはおばあちゃんを星子ちゃん呼びするのが好きです
出典:ダンダダン 11話より
他にもオカルンに憑依しているターボババアは人間に与しない素振りですが、段々マスコット化してきているので、今後どうなるのか?うしとらの「とら」のように友達になるのか、呪術廻戦の「宿儺」のように下衆なままなのか。
キャラ同士の関係性がどう変化するのか気になるのは、キャラの個性と関係が上手く描かれているからこそだと思います。
バトルが主軸ではありますが、キャラと関係性がわかりやすく描写されているので、恋愛模様やターボババアとの関係、これから現れるであろう宇宙人や幽霊・妖怪の登場が楽しみになります。
④印象に残る独特なキャラデザイン
一度見たら忘れられないような、インパクト抜群のキャラデザインも魅力です。
ダンダダンには様々な妖怪や宇宙人が登場しますが、どれもどことなく不気味だったり気持ち悪かったりするようで、なぜか愛嬌も感じられるようなデザインがされています。
ジャンプチャンネルで公開されているインタビュー動画によると、作者の龍幸伸さんは成田亨(なりた とおる)さんの画集が好きで「嫌だという感情も心を揺さぶられているので、そういう感情を出していけたら」と答えていました。
成田亨さんといえばウルトラマンやウルトラセブンといったヒーローや、レッドキングやエレキング、キングジョーなど今なお人気の高い特撮怪獣をデザインした生みの親です。
その影響は少なからずあるようで、作中では特撮怪獣・宇宙人を思わせるデザインの宇宙人たちが登場しています。
- セルポ星人:ダダ
- ギグワーカー:カネゴン
- ギグワーカー(改造後):バルタン星人
宇宙人・妖怪共に不気味だったり気持ち悪かったりしながらも、愛嬌があるデザインなのは今なお愛されるウルトラ怪獣のデザインをリスペクトしているからなのかもしれません。
インパクトあるキャラ造形ばかりなので、印象に残るキャラが多いのもダンダダンが面白い一因だと思います
ダンダダン作者はチェンソーマンの元メインアシスタント
ダンダダンの作者『龍幸伸さん』は藤本タツキさんの「チェンソーマン」「ファイアパンチ」でアシスタントを務めておられた方です。
道理で馴染みある画風だと思いました
ダンダダンの作者である龍幸伸さんは「チェンソーマン」「ファイアパンチ」以外にも、賀来ゆうじさんがジャンプ+で連載していた「地獄楽」でもメインアシスタントを務めていた方で、両作品を読んだことのある方なら、どことなくその影響を感じられるかもしれません。
◆頭がぶっ飛び、喜怒哀楽入り乱れ情緒が不安定になる面白い漫画「チェンソーマン」の魅力はこちら◆
アシスタント時代の影響は大きいもので、例えば「ボボボーボ・ボーボボ」のアシスタントだった松井優征さんは「魔人探偵脳噛ネウロ」や「暗殺教室」「逃げ上手の若君」でのギャグ描写に色濃く影響を感じます。
ダンダダンもその例に漏れず多分に影響を受けていると思われ、私は1話を読んだ時にチェンソーマンっぽい!と思った口です。
構図がダイナミックでかっこよく、突然のキレキレギャグ、アニメのようなバトルシーンが藤本タツキ作品を髣髴とさせました
チェンソーマン好きなら、ダンダダンもハマるかもしれませんね!
ダンダダンの担当編集はジャンプ+副編集長の林士平さん
そしてチェンソーマン・地獄楽ともに担当していた「林士平」さんが担当編集です。
結構凄い編集さんで、上記作品以外にもファイアパンチ、怪物事変、青の祓魔師、貧乏神が!、左ききのエレンなど人気作を立ち上げており、ジャンプ+の看板作品とも呼べるスパイファミリーも担当しています。
2021年6月には、ジャンプ+の副編集長にも抜擢されています
漫画に編集はあまり関係ないと思われる方もいるかもしれませんが、実は結構重要な存在です。
例えば「鬼滅の刃」は読み切り版の「鬼殺の流」の中から、初代編集の一言で竈門炭治郎をメインキャラに据えたのは有名な話。他にもワールドトリガーは担当編集に「(作家性や才能を活かすため)自由にやった方がいい」と言われたことで、既存のスポーツものではなく、一から世界観とルールを作りSF漫画に行き着きました。
作家の才能をコントロールする担当編集の存在は大きいので、林士平さんが立ち上げ編集なのであれば、この面白さのまま突っ走ってくれるだろうという安心感があります。
ダンダダンは展開が読めず毎週続きが気になる面白い漫画
ダンダダンは高い画力とダイナミックな構図が迫力満点で、話の展開がスムーズなのでサクサク読めます。キャラの個性が立っており、関係性も明瞭なのでキャラクターに愛着が湧きやすい漫画だと思います。
また戦闘は状況を活かしたり弱点を探したりと、勢いとクレバーさが同居するものです。
私のようにジョジョが好きな方は、アドレナリン出まくるのではないでしょうか
そうした基礎があったうえで、宇宙人や幽霊・妖怪といった人知を超えた存在が、怪事件を巻き起こします。(主に下半身へ)
展開予想がバカバカしくなるほど、どう物語が進むのか読めない!だからこそワクワクしながらページをめくれる漫画だと思います。ぜひジャンプ+でダンダダンを追いかけましょう!!
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