どうも、人の名前を覚えられないくせに歴史上の人物は覚えられるダルです。
突然ですが歴史って難しくないですか?過去に誰がなにをどうしたのかなんて、1ミリも興味ねえよって人も多いと思います。
私は歴史が好きなので得意科目でしたが、おそらく少数派のはず。日本史・世界史ひっくるめて歴史が苦手だという人は、世の中多くいますよね。
とはいえ、テストや入試に歴史はつきもの。苦手だからといっても完全に避けては通れません。それに歴史はある程度教養として身に着けておかなければ、思わぬところで恥をかく可能性もあります。
今回は頑張っても全然覚えられない、テストに反映されないって悩んでいる方に向けて、おすすめの勉強法を紹介しようと思います。
歴史は暗記科目ではない

まず初めに覚えておいていただきたいのが、歴史は暗記科目ではありません。
一夜漬けでなんとかなったけど、次のテストには忘れてしまう。歴史が苦手な友人はこういうケースが多かったように思います。そんなことでは、受験勉強で復習する範囲が膨大になってしまいますよ。
「でも覚えないと答えられないよね?」と思われるかもしれません。その通りです。
ですが、歴史は数学のように1つ覚えれば応用が利くような科目ではありません。そのため暗記しようと考えれば、数限りない用語を覚える破目になります。
歴史が好きな私でもそんなことはしたくありません。だって面白くもなんともないから。歴史が得意な人は、ただ暗記しているわけではないということが重要です。
歴史が苦手な人に歴オタが伝えたい4つの勉強法
勉強法①歴史用語は意味を覚える

歴史用語は「用語の意味」を覚えましょう。
暗記は必要ない言うたやんけ!と怒らないでくださいね。人間よくわからない言葉を、ただ漠然と覚えようとしても全く頭に入ってこないはずです。
例えば、よく知らない漫画の必殺技を20個並べられて、明日までに覚えてこいと言われて覚えられるでしょうか?私は無理です。
ですが、好きな漫画の必殺技ならいくらでも言えますよね。
この違いはなにか?単語の意味を知っているかどうかです。よくわからないけど覚えないといけないから…なんて理由で呪文のように唱えても覚えられません。
例えば「関ヶ原の戦い」という言葉を知っていても、この意味を知らなければ役に立ちません。なぜなら○○の戦いは他にもあるため、テストで出ても正解かどうか判断できないから。
大事なのはなぜこの戦いが起きて、誰と誰が何のために争い、その後どのような影響があったのかということ。
「原因」「主役」「影響」の3つを抑えてこそ覚えたと言えます。
先ほどの関ヶ原の戦いにこの3つを当てはめると、以下のようになります。
- 原因:豊臣秀吉死後の権力争い
- 主役:石田三成&徳川家康
- 影響:豊臣政権の弱体化および実質的な徳川幕府の成立
こうやって整理してみると、重要な戦いだったことがわかりやすくなります。漠然と言葉の羅列を覚えるのは苦痛ですが、しっかりと意味を抑えれば頭に入りやすいのではないでしょうか。
ただ暗記しようとするのではなく、用語の意味を覚えるようにしましょう。
勉強法②ストーリーで覚える

歴史はストーリーで覚えましょう。
1つ1つの出来事だけで覚えようと思っても、なかなか頭に入ってきませんよね。
歴史は今まで続いてきた現在進行形の物語です。ノンフィクションのストーリーだと思うと覚えやすくなります。
例えば先ほどの関ヶ原の戦いの場合、徳川家康が勝利したことで天下を統一し、徳川幕府が成立しました。
こうした時系列順に出来事を覚えると、ひとまとめにして関連した出来事を記憶できます。なにより歴史への理解が深まります。
漫画やゲームのストーリーも、ある場面だけ切り取ってもわけがわかりませんよね。
休載明けの漫画を読んで「なんでこいつら戦ってるんやっけ?」となるように、これまでの展開を知っているかどうかで物語への理解が大きく変わるのは歴史も同じです。
なぜ大航海時代が始まったのか?その影響で何が起こったのか?というように、歴史の「流れ」を押さえることがとても大切です。
そもそも学校で習う歴史は、ほんの一部分の大事な場面だけ。
さらにテストや受験で出題されるのは、その中でも一握りの大事なターニングポイントとなった出来事や、それに関わった人物が中心です。
だからこそターニングポイントがどこで、なにが変わったのかわからないと理解できず暗記勝負になってしまいます。
歴史をひとつの物語だと捉え、あらすじを覚えるようなイメージで学ぶと、より深く理解できるだけではなく、関連する事柄をセットで記憶できます。
勉強法③同時代の出来事とセットで覚える

先ほどは前後でしたが、今度は横のつながりです。
同時代になにが起きたのかがわかると、より歴史を理解しやすくなります。
例えば明治維新。真っ先に開国を迫ったのはアメリカでしたが、日本史で出てくるのはイギリスやフランスばかりです。
アメリカは開国だけさせて日本史の教科書にしばらく登場しなくなりますが、これは1861年に南北戦争が勃発したから。明治維新のいざこざに介入している暇はありませんでした。
このように、○○の国が△△したから××に影響が出る。という横のつながりも大切です。どこかの国が滅びた、何かが発明された、どこかで戦いが起こったなどの大きな出来事は、全世界に波及していくものです。
これを把握していれば、よくある同じ年代の出来事は?なんて問題も、年号をいちいち覚えなくてもわかります。私は数字が苦手なので、切りのいい年号しか覚えていませんでした。
歴史は因果関係がわからなくなるとただ暗記するしかなくなるので、つながりを意識して何が何故起こったのかわかると簡単に思えてきますよ。
教科書や参考書に載っている、年表を上手く活用しましょう。
勉強法④友達に解説する

自分の知識を定着させるには、誰かに解説することがとても大事です。
話すうちに頭の整理がついたり、友達から間違いを指摘されることで覚え直せたりという利点があります。
しかし、それ以上に今まで紹介した勉強法を自然に身につけられるというのが一番の利点です。
歴史が苦手な人が、前後や横の繋がりだなんて言われても、ピンとこないのではないでしょうか。
ですが、人に解説しようとすると自然と「○○が起きてその影響で△△になり、××が起こった。」という風な話し方になります。
つまり、人に解説するために情報を整理することで、一つ一つのできごとの前後・横のつながりが意識でき理解が深まるのです。
さらに人に話すことで記憶が定着しやすくなるというのは、脳科学で明らかになっています。まさに一石二鳥です。
歴史は暗記ではなくストーリーを覚え解説することで身につく
歴史は暗記科目ではありません。墾田永年私財法やら二ケーア公会議だとか、単語を暗記することになんの意味もありませんし、到底覚えきれません。
そんなことに労力を費やすよりも、年表を眺めて前後と横のつながりを意識しながら一つ一つ覚えていくほうが建設的です。単語を覚えるよりも流れを覚えることが大事です。
なので授業中は年表で他の出来事とのつながりを気にするといいですよ。
そして最後に勉強は教わるよりも、教える方が賢くなります。無理に暗記しようとせず、誰かに解説することで理解を深め記憶していきましょう。そうすればあなたも歴オタです。
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