どうも、あなたの超親友ことダルです。
今回は呪術廻戦のキャラの名前に込められた意味を「花言葉」から考察していきます。
※ジャンプ本誌のネタバレあり
なぜ花言葉なのかというと、2巻単行本のおまけページで伏黒の姉「伏黒津美紀」の背景に描かれていた”百合の花言葉”について、わざわざ説明が書かれていたからです。
このことから「他にも植物と花言葉が関係している部分があるのでは?」と思い、名前に花の名が入っているキャラの花言葉を調べてみました。
呪術廻戦キャラクターの名前に含まれる植物の花言葉が、そのキャラと合致するかを考察していくと、偽夏油の正体が朧気に浮かび上がってきました。何もかすってなかったらハンガーラックにしてください。
「伏黒津美紀」の背景に描かれていた百合の花言葉
冒頭でも述べたように、2巻単行本のおまけページで津美紀の背景に描かれた百合の花言葉について言及されています。
元気だった頃の津美紀さんの背景には白い百合が、昏睡状態の際には黒い百合が描かれています。
これら白い百合の花言葉は「純粋・無垢」そして、黒い百合の花言葉は「呪い」です。


つまり、純粋無垢な人が呪われてしまったことを、背景の「百合」によって暗示しています。
アニメOPでも歌詞が「呪い呪われ」の部分で、津美紀さんが描かれていました。
背景に描かれた植物の花言葉にまでキチンと意味を込める作者なのであれば、他にもあるはずと思い、キャラ名の花言葉を調べて見ました。
キャラ名に含まれる植物の花言葉
呪術廻戦の何人かのキャラ名には植物の名前が含まれており、特にメインと言える東京校の一年3人組には全員植物が含まれています。
名前に含まれる植物の花言葉が、各キャラの設定や性格にどのように合致するのか考察していきます。
虎杖悠仁

主人公である「虎杖」。イタドリという植物があり、花言葉は「見かけによらない」です。
明朗快活で素直で優しいキャラにも関わらず、洗脳や記憶改竄の術式を持つ可能性がある虎杖の二面性を表しているのではないでしょうか。
また、イタドリは「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれるほど繁殖力が強く、自然と友達を作る虎杖自身の性格もしくは洗脳能力にも合致しています。渋谷事変で新しくブラザーも増えましたしね。
元々一般人で、呪術界の外からやってきたという意味でも、外来植物というのはキャラに合致しているのではないでしょうか。
しかも虎杖は祖父以外の血縁関係が不明。祖父が最期に「両親について」話そうとしていたあたり、まだまだ虎杖には秘密がありそうです。
伏黒恵

フシグロセンノウという植物があり、花言葉は「転機」です。
虎杖にとっては、伏黒との出会いが呪術の道へ行く転機でした。また伏黒自身にとっては、姉の伏黒津美紀・父の伏黒甚爾の存在が呪術の道へ進む転機になりました。
宿儺にも謎の気に入られ方をしている伏黒は、物語を動かすキーパーソンとしての役回りが強いのかもしれません。
ちなみに伏黒恵の回想シーンには、津美紀の背景に百合ではなく「ひまわり」が描かれているシーンもあります。
ひまわりの花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」。東堂との問答でも姉を思い浮かべていたため、伏黒は姉が女性として好き、もしくは姉のような女性が好きなのでしょう。
寝たきりのため人物像や関係性がハッキリとわかっていない津美紀ですが、今後さらに物語に関わってきそうです。
今後、背景に植物が描写された際は、花言葉を調べてみるとより物語を楽しめるかもしれません。
伏黒恵以外の伏黒

伏黒姓のキャラは伏黒恵以外にもいますよね。
例えば、みんな大好きパーフェクト肉弾戦ゴリラ「伏黒甚爾」。彼は五条悟一行を襲撃することにより、意図せずではあるものの五条悟が最強の呪術師として覚醒する「転機」になりました。
また、伏黒は恵の母方の姓。つまり禪院甚爾は婿養子です。本名は不明ですが、伏黒恵の母で甚爾の奥さんに当たる女性が伏黒姓です。
伏黒パパは死に際に、嫁の安らかな顔を思い浮かべています。そのため、やさぐれていた伏黒パパが変わる「転機」になった人物だったのかもしれません。どちらも故人ですが、回想で語られるのを期待してます。
釘崎野薔薇

野薔薇の花言葉は「素朴な愛」。素朴とは「性質などが飾りけなく、自然のままであること」です。
真っすぐで仲間想いな(虎杖蘇生時に唯一涙ぐんでいた)野薔薇の性質を表す名前ではないでしょうか。
しかし、野薔薇には他にも気になる花言葉があります。それは「痛手からの回復」。
真人により左目周辺が吹き飛ばされて生死不明の状態ですが、そんな痛手から回復するのかもしれません。
そもそも未だに詳しい過去が謎な野薔薇。走馬灯のような回想はありましたが、なぜか本人の視点ではありませんでした。
しかも、一般人目線の回想なので、なぜ野薔薇ちゃんが呪術を使え、さらには呪術高専に入学したのかという「呪術関連」の話がスッポリ抜け落ちていました。虎杖と同じく未だ謎の多いキャラです。
そんな状態のまま退場するとは思えないので、新田新の術式でなんとか一命をとりとめるのではないでしょうか。野薔薇ちゃんなら眼帯キャラもありだと思います。似合うよ!
パンダ
「パンダに花言葉なんてあるわけねだろ!」と思いながらも一応調べてみると、パンダガジュマルという植物がありました。
しかも、センカクガジュマルの突然変異(変種)で生まれた品種なのだとか。突然変異呪骸であるパンダにぴったりではないでしょうか?
パンダガジュマル…というよりはガジュマル全般の花言葉として、アスファルトやコンクリートをも突き破るその強い生命力から「健康」とされています。
0巻で見せた壁を余裕でぶち抜くパワーと、切り替え可能な「核」を3つ持っているパンダの設定に合致しているようです。

やっぱりパンダはただのパンダじゃなかった!!
ちなみに笹の花言葉は「ささやかな幸せ」。このパンダは笹を食べないので、このパンダにはちょっと合わなさそうな花言葉です。パンダはパンダじゃないから。
パンダってなんだよって方は、呪術廻戦の0巻である「東京都立呪術高等専門学校」を読もう!語彙がおにぎりの具になるぐらい面白いぞ。乙骨と夏油の純愛対決を知っていると本編がよりおもろいのだ。
東堂葵

葵には様々な種類がありますが、なかでもトロロアオイの花言葉は「あなたを信じる」「整然とした愛」「恋によって身が細る」などです。アイドル好きな東堂にぴったりな花言葉ばかりです。
なかでも「あなたを信じる」は、虎杖を中学からの超親友と思いこんでいる東堂にぴったりです。加えて脳内のイマジナリー高田ちゃんから、戦闘中にアドバイスを貰っている点でも東堂らしいと言えるでしょう。
また、高田ちゃん一筋という意味では整然とした愛がぴったり。握手会に参加していることから、相当グッズを購入したりライブに行ったりしているでしょうから「恋によって身が細る」も当てはまりそうですね。
そして無駄に強い東堂に一番似合うのが、葵の一種であるバキラの花言葉「勝利」です。
虎杖のピンチを救ってくれた東堂。強さと精神力と頭脳を兼ね備えた彼がいれば、勝利間違いなしでしょう。
西宮桃
京都高3年の西宮桃。野薔薇兄貴と舌戦を繰り広げた魔女っ娘ですが、桃の花言葉は「チャーミング」「気立ての良さ」「私はあなたのとりこ」「天下無敵」など複数あります。
西宮は女呪術師は強さだけじゃなく、可愛さも含め完璧を求められると持論を展開していました。「チャーミング」「気立ての良さ」という花言葉と合致するキャラ付けとなっています。
そして気になるのは「天下無敵」という花言葉。古事記でイザナギノミコトが、黄泉の国から逃げる際に鬼女に投げつけたのが由来です。
そもそも桃は、昔から中国では邪気を祓うとされる果実。呪術師の名前としてこれほど相応しいものもないでしょう。
西宮の術式は恐らく「空を飛ぶこと」ではなく「風を操る?」ことのように思えます。風で野薔薇を吹き飛ばしていたので、空を飛ぶのはその応用でしょう。
交流戦では「これ以上出力を上げれば殺しかねない」というモノローグがありました。本来はもっと攻撃的な呪術が使えるのかもしれませんね。
ワムウとかチョコラブとか風使いは強いと相場が決まっているので、天下無敵に相応しい活躍を見せてくれることに期待します。
吉野順平
呪術高専以外のキャラでは、吉野順平も当てはまりそうです。
吉野がソメイヨシノのことであれば、ソメイヨシノの花言葉は「純潔」「優れた美人」です。
純潔とは「心身に穢れがなく清らか」という意味なので、真人を信じた順平の世間知らず的な真っすぐさを表しているのではないでしょうか。
また優れた美人というのは、気さくで息子想いで美人な順平のお母さんを指すのではと思われます。
ちなみに、順平の高校はサトザクラ高校。サトザクラの花言葉は「豊かな教養」「善良な教育」「しとやか」です。
順平が酷いいじめにあっていた割に、綺麗な花言葉ばかり並ぶのが不気味に思えます。作者は皮肉を込めてこの名前にしたのかもしれません。
九十九由基
最後に当てはまるのが五条・夏油・乙骨と並ぶ特級術士である九十九由基です。
九十九草という植物があり、その花言葉は「恋、呪い、復讐」です。
東堂同様に、初対面でまず女性の趣味を聞くため「恋」はぴったりかもしれません。
過去編のみの登場のため、いまいち人物像がハッキリしておらず、根拠のない憶測ですが呪い、復讐という穏やかじゃないキーワードが出てくる彼女が味方だとは到底思えません。
また五条・夏油・乙骨と他の特級呪術師は、いずれも地名が由来になった名字です。九十九だけ植物の名前で、仲間外れなのは意味があるのではないでしょうか。
九十九由基=偽夏油説
渋谷事変以前から、暗躍している偽夏油の正体が九十九なのではないでしょうか。
その根拠は以下の4つです。
- 夏油の闇落ちのきっかけを作った
- 偽夏油は「夏油の術式」と「五条の油断」が欲しかった
- 九十九と偽夏油の笑い方が同じ
- 偽夏油の話し方が女性的
そもそも夏油が闇落ちするきっかけは、九十九が「非呪術師を皆殺しにすれば呪霊に苦しまされることも、仲間を失うこともない」と夏油に気づかせてしまったことにあります。
また、偽夏油は呪霊操術と五条が封印される状況が欲しかったと言っていました。

オートで無限バリアを張る五条を傷つけることも油断させることも至難の業ですが、死んだはずの親友である夏油の肉体であれば可能だろうと偽夏油は考えたのでしょう。
つまり、夏油が死ねばその肉体と術式が手に入り、それらは同時に五条悟封印の切り札でもあります。
しかし、正面から夏油を殺せば残穢で犯人が割り出されてしまう。
そのため偽夏油は、夏油が呪詛師落ちするように仕向け、討伐された際に死体をGETしようと考えたのではないでしょうか。
さらに、九十九と偽夏油の笑い方が同じです。


たまたまかもしれませんが、偽夏油の口調が生前と比べるとどこか女性的(君強すぎるんだよ 私の目的に邪魔なの など)なことも考えると、九十九が偽夏油な可能性は無きにしも非ずではないでしょうか。
また、九十九は登場シーンが少ないながらも、夏油や東堂、伏黒甚爾などいずれも強い呪術師とばかり出会っています。もしかしたら本編開始以前よりもずっと前から暗躍していたのかもしれません。
ただし、夏油が出会った九十九も、既に何者かが成り代わった後だった可能性はあります。
つまり「九十九➡偽夏油」or「誰か➡偽九十九➡偽夏油」の2パターンです。
偽夏油は宿儺の行動パターンをよくわかっているような描写がある(生徒の中に地雷=伏黒恵がいると見破っていた)ため、後者であった場合は平安時代から生き続けているのかもしれません。
おまけ:裏梅の意味

渋谷事変で暗躍している裏梅。まだまだ謎が多い…というかわかってることが「宿儺と面識がある」だけのキャラです。
梅の花言葉は「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」です。これだけ見ると宿儺の忠実な部下って感じもしますが、宿儺が裏梅を見た反応が「生きとったんか我ぇ」みたいな感じだったので今のところ(2020年11月)は何とも言えませんね。
そして「裏梅」という言葉自体にも、重要な意味があります。

裏梅とは文字通り梅を裏から見た図のことで、家紋や着物の模様などに使われます。
梅と言えば菅原道真が愛した花。道真を祀る天満宮の社紋には、梅があしらわれるほどです。
菅原道真といえば、呪術廻戦においてはビッグネーム。乙骨や五条は菅原道真の遠縁だとされています。
そんな梅が裏返ってるのは意味深です。菅原道真の関係者や裏切り者(道真を裏切って宿儺についた?)なのかもしれません。
裏梅は「本名」「ニックネーム」「一族名」など考えられますが、いずれにせよ渋谷事変後にも深く関わってきそうです。
まとめ
呪術廻戦のキャラには、名前に植物名が含まれているキャラが多く、その植物の花言葉を調べるとそれぞれのキャラの性格や設定がマッチしていました。
今後出てくるキャラクターの名前も植物が含まれていないか要チェックです。また、伏黒津美紀のように、背景に描かれている植物にも注目してみると、より物語を理解できるかもしれません。
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