新王道なアンデッドアンラックが面白い!考察が捗る緻密な設定と能力バトルが魅力

アンデッドアンラック 面白い漫画
スポンサーリンク

どうも、能力バトル大好き人間のダルです。

今回紹介するのは2020年から週刊少年ジャンプで連載中のアンデッドアンラック(通称アンデラ)です。

連載開始すぐに「次にくるマンガ大賞2020」コミックス部門1位を受賞と評価が高く、現在(2021年9月時点)まだ連載から1年ほどしか経っていませんが、大注目の人気作品。個人的には呪術廻戦やチェンソーマンに続いて、アニメ化するのではないかと睨んでいます。

現時点で最新7巻までなので、一気読みにもぴったり。以下のような方にアンデッドアンラックはおすすめなので、ぜひ最後までお付き合いください。みんなでクソヤローを倒す方法を考えましょう。

※重大なネタバレばかりが含まれた記事です

【アンデッドアンラックがおすすめな人】

  • 能力バトルが好き
  • 伏線回収・考察が好き
  • テンポの良い展開が好き
  • アニメ化する前に知っておきたい
スポンサーリンク

アンデッドアンラックのあらすじと設定

出典:WJ新連載『アンデッドアンラック』公式PV

アンデラは否定者と呼ばれる能力者が、大きな悲しみに捉われながらも、自分たちや世界をおもちゃにする神を打倒するため立ち上がるというのが大まかなストーリーです。

【アンデラのあらすじ】

触れた人に不運をもたらす能力を持つ「出雲風子」は、大好きな漫画の連載が終わったのを機に、電車に投身自殺を図ります。そこに現れたのが不死の能力を持つ死ねない男。風子は不死の男と共に謎の組織に狙われ、男を不死(アンデッド)の「アンディ」と名付けます。風子とアンディは自分たちを狙った組織ユニオンへ逆に加入することで、自分の能力について世界について知ることとなり、その謎に巻き込まれていきます。

作者の戸塚慶文先生は高校時代から編集部に持ち込みしていたものの、なかなか連載にならず30歳を過ぎてついに勝ち取った初連載です。

下積みが長かったためか、初連載とは思えない緻密な設定とテンポの良いストーリー、新しいようで王道なジャンプらしいバトル漫画に仕上がっています。

初期こそ古臭い癖のある絵柄でしたが、徐々に画力も恐ろしほどアップしており、めちゃくちゃ見やすくかっこいい!画力・設定・テンポと三拍子揃った漫画です。

設定1.否定者と能力

アンデラの作中には否定者と呼ばれる能力者が、複数存在します。いずれも漢字で「不〇〇」英語で「UN〇〇」と表記される能力を有しています。

【主要な否定者の能力】

  • 出雲風子:不運(UNLUCK)
  • アンディ:不死(UNDEAD)
  • シェン:不真実(UNTRUTH)
  • ジュイス:不正義(UNJUSTICE)
  • トップ:不停止(UNSTOPPABLE)
  • タチアナ:不接触(UNTOUCHABLE)
  • フィル:不感(UNFEEL)
  • 一心:不壊(UNBREAKABLE)
  • ビリー:不可信(UNBELIEVABLE)
  • 重野力:不動(UNMOVE)
  • 久能明:不明(UNKNOWN)

不運なら運を否定し災いを呼び寄せ不死は死を否定するためずっと死ねない体になります。

否定者の能力は神が定めた理(ルール)を否定する力で、自分もしくは他人のルールを否定できる力です。

能力ごとに「自己対象・他対象」「任意・自動」かが異なるため、自分に対して発動しっぱなしの者もいれば、他人に任意のタイミングで発動できる者もいます。

否定者は自己か他人のルールを否定することができる

出典:アンデッドアンラック 1巻1話より

アンデラはジャンプらしい能力者バトルですが、他の漫画と大きく毛色が違うのは与えられる能力がデメリットでしかなく、能力のせいで様々な不幸が能力者たちの身に降りかかっているということ。否定者たちは必要のない能力を神から与えられたことで、ほとんどが苦しんでいます。

例えば主人公である風子は、「不運(UNRUCK)」の否定者。自分が触れた人に不運をもたらすため、極力肌の露出を避け引きこもって生きてきました。

風子がもたらす不運は、自身が触れた対象への好感度で被害が左右されます。

初対面の人間であれば物が落ちてくる程度で済みますが、両親へ発動した際は乗員乗客270人を巻き込む大規模な墜落事件が発生しました。

アンデラ 風子 不運

出典:アンデッドアンラック 1巻1話より

このように否定者は特殊な能力を得るものの、家族や友達など大事な人を自分自身の能力で殺してしまうことが非常に多く、何らかの悲しみを背負っている人ばかりです。(否定者は自殺者が多いという設定があるのも、この影響か)

それもそのはず全て意図的に、最悪なタイミングで否定能力が発現するよう「神」が操作しているから。

否定能力発現のタイミング

否定能力の発現は後天的で、先代の否定能力者が死亡すると次の否定者に選ばれた人物へ移るのが基本。ただし先代が死亡してすぐに移るのではなく、任意のタイミングだと思われます。

下記のようにあまりにも最悪のタイミングでしか発現しないため、偶然にしては出来過ぎているからです。

  • 誕生日のケーキのろうそくを吹き消すと同時に、両親を消し飛ばした「不接触」
  • 止まろうとした瞬間に加速してしまい友達を殺した「不停止」
  • 崖に捕まろうとする妹の行動を否定した「不真実」
  • 車道の真ん中で両親の動きを停めてしまい交通事故で両親を亡くした「不動」

設定2.創造主(神)の存在と理

創造主(神)が決めた「ことわり(ルール)」を基に世界が成り立っているというのが、本作の根幹を成す設定です。

これは「性別」「言語」「人種」「死」などあらゆる概念が含まれており、裏を返せばそれ以前は上記の概念が無い世界でした。

アンデッドアンラックは神によりルールが追加されていく世界観

出典:アンデッドアンラック 1巻9話より

神によって理(ルール)がどんどん増やされていき、今までに98回も追加されており、人間の苦しみが増えるようになっています。

否定者たちが集う組織「ユニオン」は、神から提示されるクエストをこなすことで、ルールの追加を防いできました。

アンデッドアンラック クエスト

出典:アンデッドアンラック 2巻9話より

ただしクエストを成功したからといって、メリットがあるとは限りません。

作中ではクエストクリア報酬として「共通言語」が追加され、英語以外の全ての言語が消失。否定者だけが英語以外の言語があったことを覚えているという事態になり、日本人や中国人のキャラが困惑するエピソードがあります。(ユニオン以外の否定者たちは、言語改変に付いていけず目立つ存在に)

そして否定者とは神が定めた理(ルール)を否定する存在。例えばアンディの「不死(UNDEAD)」は、死を否定して生き続ける能力です。

否定能力の発現者・タイミングは神が任意で行っている節があり、否定者にとって最悪のタイミングで発現するのが常です。例えば風子は両親が飛行機に乗る直前に発現していると思われ、好感度が高いほど不運が起こる(=死に直結しやすい)特性から考えても最悪のタイミングでした。

他の否定能力も好感度が左右するものが多いため、神は意図的に人間を苦しめている世界観で、最後のクエストのペナルティとして地球が粉々になることが明言されています。

実はクエストに何度も失敗して地球は何度か滅びており、その未来を回避するためループし続けていることが作中で明かされます。最後のループになるのか?次のループに突入するのか?というのも見どころです。

設定3.古代遺物とUMA

アンデラ世界には古代遺物アーティファクトと呼ばれるオーパーツと、UMAと呼ばれる未確認生命体が存在しています。これら超常的なアイテム・生物も世界観に深く関わってきます。

神を殺す手がかりとなる古代遺物

古代遺物は遺跡から発掘されるアイテムで、現代の技術では到底できないような現象を引き起こします。

例えば西遊記の如意棒のように、手の平サイズから大気圏外まで自由自在に伸び縮みできる如意金箍(にょいきんこ)や、脚に装備すれば空を駆けたり斬撃を飛ばしたりできる走刃脚(ブレードランナー)など、複数存在しています。

【代表的な古代遺物】

  • 黙示録(アポカリプス):世界初の古代遺物。喋る本で神に代わってクエストを提示する
  • 金斗雲:雲状の乗り物。心の清い人のみ乗れるが、その定義は不明
  • Gライナー:Gペン型。描いたもの1つだけ具現化させられる

未だ謎が多く「誰が何のために作ったか」「いつからあるのか」「なぜ存在するのか」など不明な点ばかりです。

ただしジュイス曰くクエスト報酬で手に入る古代遺物は、神が神を倒すために作った武器とのこと。報酬以外の古代遺物は何なのか?なぜ神が用意したのか?謎は尽きません。

理を体現した超生物UMA

アンデラに登場するUMAは、世界に存在する理(ルール)を体現したような存在です。UMA(未確認生命体)という呼称ですが、どちらかと言えば精霊や妖怪などに近いニュアンスです。

UMAは自分が司る理(ルール)を他者に押し付けられます。

例えばUMAスポイルは「腐敗」を理(ルール)を司っており、周囲の有機物を強制的に腐らせることができます。

クエストにもたびたび登場しており、否定者たちは捕獲や討伐を命じられることも。クエストの報酬(嬉しくない)としてUMAが追加されることもありました。

UMAが追加されることで、アンデラ世界にはUMAが司る理(ルール)が増えます。反対にUMAが討伐されれば、司っていた理(ルール)が消えてしまいます。

例えばUMA銀河ギャラクシーが追加されると、地球と太陽以外の星々とそれにまつわる事象(曜日や神話など)が追加されました。反対にUMAサマーが討伐されると四季から夏が消えてしまいました。

UMAの中にも階級があるようで、概念コンセプト系と現象フェノメノン系の2種類が確認されています。スポイル曰く概念系は神のお気に入りだから、現象系を見下しているとのこと。四季は概念で、腐敗(スポイル)や燃焼(バーン)は現象と思われます。

UMAは否定者を「器」と呼ぶ(理の器という意味?)ため、否定者と近しい存在なのかもしれません。

とはいえ神から「自分たちの理(ルール)で人間を苦しめろ」という指令を受けているようなので、相容れない存在だと言えそうです。

アンデッドアンラックの面白さを生み出す4つのポイント

アンデッドアンラックの面白さを生み出している4つのポイントについて紹介します。これらの要素が気になる方は、アンデラにハマるかもしれません。

デメリットでしかない否定能力を活かして戦う

否定能力は基本的にデメリットしかない能力ですが、否定者は自分たちを弄ぶ神を倒すためどうにか有効利用しようと、知恵や工夫を凝らして戦いに活かしています。

例えば風子の能力は好きな人にこそ不幸をもたらす能力なので、日常生活する上では不便でしかありません。

しかしアンディーという不死身のパートナーを得たことで、攻撃へ使える能力となりました。(アンディーに不運を付与すれば、アンディー諸共敵に不運が訪れる)

相手に触れたことで不運の能力が発動した出雲風子

出典:アンデッドアンラック 1巻1話より

これは他の否定能力者たちも同じ。アンディーは死を否定するため斬られても撃たれても再生しますが、直接的な攻撃力はありません。

しかし肉体が再生する際の反動を利用して、指を飛ばして銃弾にしたり、下半身が再生する勢いで大ジャンプしたりと、否定能力をプラスに活かそうと工夫しています。

いずれもデメリットでしかない能力ばかりなのに、前向きに活用しようとする創意工夫が読んでいてワクワクさせてくれます。

また否定能力は世界にあるルール・法則を否定する能力なので、本人の解釈しだいで能力の汎用性が広がったり進化したりするので「本人の変化で否定能力がどう変わるか?」を見守るのも醍醐味です。

否定能力は本人の解釈で変化する

否定能力は法の穴を突くことができ、本人の解釈しだいで変化します。例えばアンディーは作中で死生観が変化したことで、否定能力の応用範囲が広がりました。

本人の解釈しだいで能力は変化するので、場合によってはデメリットが解消される可能性もあります。

ただし「否定能力のデメリットを本人の解釈以外で帳消しにするとろくな死に方はしない」と単行本のおまけページで明言されているので、外部からの要因で否定能力を克服すると、ろくなことになりません。

このあたりの融通が効くようで効かない設定も、否定能力を与えどう攻略するかを楽しんでいる「神」が居る世界観ならではかもしれません(プロゲーマーは良くてもチーターは許せないようなイメージ?)

能力の見極めと癖になるクソデカフォント

否定能力はこの世の法則・ルールを否定するため、否定能力者と敵対する場合は多くの能力者バトル漫画でそうであるように、能力を見極めることが重要となります。

不死のような単純明快な能力もあれば、相手が思った行動を否定して逆の行動を取らせる「不真実」のような、攻撃された方からすると何をされたかわからない否定能力もあるからです。

加えて否定能力の発動条件は異なるので、上手く解明できれば有利になります。例えば風子なら好感度で不運の大きさが左右されるため、初対面の人物や嫌いな人物への攻撃力が極めて低くなります。

こうしたスタンドバトルを彷彿とさせる否定能力を見極める戦いが、見ていてワクワクさせてくれます。

そして否定能力のお披露目時の楽しみなのが、癖になるクソデカフォントです!

アンデッドアンラックのジュイスのアンジャスティス初披露

出典:アンデッドアンラック 3巻20話より

能力バトル漫画において能力開示シーンは重要な盛り上がりシーンですが、アンデラはしっかりと盛り上げたうえで、能力開示をドンと魅せてくれるので読んでいてめちゃくちゃテンションが上がります。

能力開示クソデカフォントを見たいがために、単行本購入を決めたと言っても過言ではありません。

盛り上がるところをしっかり盛り上げてくれるのも、ジャンプ読者として研究を重ねてきた戸塚先生だからこそでしょう。

惜しみなく怒涛のハイスピード展開

ジャンプ漫画は生き残り競争が激しく、大ヒット作があればすぐさま打ち切られてしまう作品もあります。

アンデラ作者の戸塚先生は長年ジャンプ読者だったからこそ「スタートダッシュが肝心」「出し惜しみしない」「スピード感を大事に」といった生存戦略の必要性を理解しており、他の作品に埋もれないようスピード感を高め、各話の密度を上げたとインタビューで答えていました。

現在(2021年9月)7巻まで発売されているアンデラですが、体感的には12巻ぐらいまでいってそうな感覚。それほど濃密に詰まっており、話がどんどん展開しています。

例えば多くのバトル漫画にあって、間延び感が出やすいのが修行回。アンデラの場合は否定能力の解釈拡大=修行ですが、この修行と並行して「主人公アンディーの過去掘り下げ&過去の匂わせ&風子との関係を深める」をトータル単行本半分ほどで纏めてしまいました。

ダラッとしていると感じがちな修行回と過去回想を怒涛のフルスロットルで駆け抜けてしまい、毎週楽しくて仕方ありませんでした。

漫画にスピード感やテンポの良さを求める人も、大満足できるのではないでしょうか。

1話1ページ目から伏線が張られている緻密な設定

怒涛のスピード展開で進むアンデラですが、緻密に伏線が張られており、謎が多い設定のため考察が楽しい漫画でもあります。

ただ伏線をばら撒くだけではなく、キッチリ回収してくれるので、気持ちよく読み進めていけます。伏線を回収する間に、他の伏線が増えているので、どんどん考察するのが非常に楽しい漫画です。

その伏線は1話(正確には1ページ目)から張られており、読み返した時にテンションが上がったのを覚えています。

アンデッドアンラックの伏線である君に伝われというタイトルと作者名

出典:アンデッドアンラック 3巻19話より

1話で風子が自殺の寸前まで読んでいたのが「君に伝われ」という全101巻の少女漫画。これが完結したことで、風子は自殺を決意しました。

しかしこの「君に伝われ」というタイトル・巻数・「安野雲(あんのうん)」という作者名の全てが伏線で、後々に回収されます。

他にもキャラのセリフや、現実世界と異なる背景など読んでいて違和感を覚えるような部分があり、それらが伏線だったことが読み進めていくとわかるようになっています。

伏線のネタバレは面白みが薄れるので、ぜひ自分の目で確かめてくださいね!

また伏線や考察が好きな人に嬉しいポイントとして、コミックスのおまけが充実しています。

担当編集がスケジュールの心配をするほど、おまけが充実しています!

おまけページでは「各キャラの設定」や「幕間おまけ漫画」「古代遺物やUMAの設定」などが公開されているので、ジャンプ本誌で追いかけていても楽しめる内容になっています。つまりコミックス購入がおすすめです。

アンデッドアンラックは考察好きにおすすめのスピード展開漫画

アンデラはまだまだ知名度の高い漫画ではありませんが、連載開始すぐに「次にくるマンガ大賞2020」に選ばれた実力派バトル漫画です。

能力者バトルや伏線・考察好きな方であれば、世界観にグッと引き込まれるはず。順当にいけばアニメ化も夢ではないと思うので、世に広く知れ渡るまえに押さえておきましょう。

私はタチアナちゃんがコレクションしているパンダパンのグッズが欲しいので、これからも布教を続けていきます。コッペパンダが一番かわいいのです。

\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場
\面白い漫画を探しているなら下記の記事もおすすめ /

オタクが大阪弁丸出しで歴史を中心に好きなものをライトに書いていきます。歴史と音楽が大好きでライブハウスに入り浸る。他にも漫画・アニメ、ゲーム、特撮、食べ歩き、文房具など好きなものが多い。オタクは忙しい。

ダルをフォローする
漫画趣味
スポンサーリンク
ダルをフォローする
歴ベン!~3年8ヵ月~

コメント

タイトルとURLをコピーしました